JR西の万博運行案判明

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共同通信
福岡県那珂川市を走行する九州新幹線=9月

 2025年大阪・関西万博の来場者輸送を巡り、JR西日本の列車運行案が9日、関係者への取材で判明した。九州新幹線は週末などに鹿児島中央駅(鹿児島市)の始発を35分繰り上げ、午前6時に出発する臨時便を設定。新大阪駅から大阪駅を経由し、万博会場近くの桜島駅(大阪市)に直通する「エキスポライナー」を運行する。

 各地から新幹線を使って関西を訪れる際の利便性を高めるとともに、会場での滞在時間の増加につなげる。万博への関心は関西圏以外の地域で特に低く、万博関係者はアクセスを向上させて来場を促す効果を期待している。

 九州新幹線は現行ダイヤで、鹿児島中央駅から新大阪駅行きの始発が午前6時35分。これを35分早めて新大阪駅に午前9時台に到着させ、会場に早く入場できるようにする。

 新大阪―桜島間は現在、大阪駅などで乗り換えが必要だが、エキスポライナーは不要になる。1時間に1本程度運行し、20分前後で到着する。桜島駅は会場まで15~20分で結ぶシャトルバスの発着場で、バスの運賃は350円。