Published by
共同通信
共同通信
自民党派閥裏金事件を巡り、衆院政治倫理審査会は17日、審査を始めた。旧安倍派と旧二階派の計15人が、19日まで3日間かけて出席。報道機関を含めて全面公開で実施する。パーティー券の販売ノルマ超過分として受領した還流資金を政治資金収支報告書に不記載とした理由や、裏金の具体的な使途に関して証言するもようだ。誰がいつ何のために裏金づくりを始めたかという経緯など、実態解明にどこまでつながるかが注目される。
旧安倍派の会計責任者は公判で、安倍晋三元首相の指示により中止した資金還流について2022年8月の幹部協議で再開を決めたと証言。これまでの派閥幹部の説明と食い違っており、関連証言の有無も焦点となる。
自民の森山裕幹事長は記者会見で「国民の信頼回復に向けて、出席議員が真摯な答弁に努め、充実した審議になることが最も重要だ」と述べた。
審査は五十音順で1人ずつ行い、17日は旧安倍派の稲田朋美、加藤竜祥、小森卓郎、佐々木紀の4氏が出席。冒頭弁明した後、各党が質疑する。