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共同通信
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自民裏金事件を踏まえた衆院政治倫理審査会が17日開かれ、稲田朋美元防衛相ら衆院議員4人が出席し弁明した。同派で政治資金パーティー券販売ノルマ超過分を還流する仕組みがあったことに関し、いずれも「知らなかった」と釈明した。衆院政倫審は18、19両日、残る11人を審査予定で、野党は追及を続ける。参院も18日に政倫審を開催し4人を審査する。
稲田氏は資金還流の仕組みを「知らなかった」と強調。安倍元首相から還流を中止すると個別に伝えられ、初めて存在を認識したと述べた。政治資金収支報告書への不記載については「多くの議員は安倍派幹部の決めたことに従っただけだという意識がある」と訴えた。
加藤竜祥氏は資金還流を知らなかったと答えた上で「22年2月か3月の派閥総会でノルマ分のみ売ればよいとの指示があったと思う」と説明。小森卓郎氏も「ノルマ超過分を還流するとの説明を受けた記憶はない」と語った。佐々木紀氏は秘書が還流金の扱いを派内の先輩に相談したところ「どの事務所も収支報告書に載せていない」と言われ従ったと答弁した。