Published by
共同通信
共同通信
闇バイト問題などに関する院内集会が17日、衆院議員会館で開かれ、強盗事件に関わった息子が逮捕された60代女性が「ショックで頭が真っ白になった。家族は苦しい日々を過ごしている」と胸中を明かした。
集会は、公益社団法人「ギャンブル依存症問題を考える会」が開催。女性によると、息子は高校を中退してパチンコなどにのめり込み、ギャンブル絡みの金銭問題で職を転々とした。お金を無心してくる息子に、女性は「本当に最後ね、と何十回言葉をかけたか分からない」という。
数万円から数十万円と金額が増え、100万円を要求されたことも。保険を解約するなどして渡したのは総額1千万円近くに上った。
息子は依存症患者の回復施設に入ったが、2カ月半で飛び出してしまった。しばらくして特殊詐欺の受け子として逮捕され、裁判で1年6月の実刑判決に。その後、再び回復施設に入るも抜け出し、今年2月に1人暮らしを始めた。
「強盗事件で若者が逮捕」というニュースに「いくら何でもそこまではしないだろう。信じたい」との願いはすぐに打ち砕かれた。