Published by
共同通信
共同通信
【パームビーチ共同】トランプ次期米大統領は16日、駐日大使に実業家出身のジョージ・グラス前駐ポルトガル大使を指名すると発表した。声明でグラス氏が「米国第一」を貫くだろうと述べた。トランプ氏はこれに先立って11月の大統領選勝利後初めて記者会見し、来年1月20日の就任前に石破茂首相と会談するのは可能だと意欲を示した。
グラス氏は資金調達者の一人としてトランプ氏の返り咲きを支えた。上院の承認を得て就任すれば、中国が軍事、経済両面で威圧を強め、北朝鮮が核・ミサイル開発を進める中、日米同盟深化に向けた橋渡し役を務めることになる。
南部フロリダ州パームビーチの私邸マールアラーゴで開いた記者会見で、グラス氏について「とても尊敬されている人物だ」と強調。「われわれは日本はとても重要と考えている」と語った。記者会見の後、グラス氏の指名方針を発表し「ビジネスセンスを大使職でも発揮してくれる」と期待した。
石破氏について「首相に大きな敬意を持っている。会談したいのであれば、私はここにいる」と述べた。