マンハッタン渋滞税課金、1月5日開始
当面40%割引で乗用車9ドルに
来年1月5日からニューヨーク市で導入される渋滞税課金制度の概要を、15日付ニューヨーク・タイムズが伝えた。E-ZPass搭載乗用車への課金額は9ドル(非搭載車は13.50ドル)で、午後9時~翌日午前5時(週末は翌午前9時まで)のオフピーク時は、75%割引となる。ピーク時に有料トンネルから渋滞地域に入る車両に付与されるクレジットは、オフピーク時には付与されない。乗用車への課金は1日1回。タクシーは1回の乗り入れごとに75セント、Uber やLyft などの配車アプリは1.50ドルを乗客が支払う。
通行料無料の橋を渡ってもクレジットは付与されないが、乗り入れ場所にかかわらず、E-ZPass搭載車がクイーンズ・ミッドタウン・トンネルかヒュー・L・ケアリー・トンネルから退出する際に初めて料金が課される場合は、クレジットが付与される。年収5万ドル未満のドライバーは、ピーク時の課金額が半額となる制度に申請可能で、年収6万ドル以下の渋滞区域居住者は、州税控除を申請できる。
この制度は、マンハッタンの60丁目以南に乗り入れる車両に通行料を課すもので、6月の開始予定日直前に、ニューヨーク州のホークル知事が無期限延期を発表。数年にわたり課金額を一律40%割引する改正を加え、11月に復活した。交通渋滞と大気汚染を緩和すると同時に、人々に公共交通機関の利用を促すことが期待されている。