
イーストビレッジにある「蕎麦屋(Sobaya)」で12月10日から、ニューヨークでは珍しい「十割蕎麦」の販売が始まった。店内のみで食べることができ、1日限定10食。「三たて」が体感できるというので、さっそく店に足を運んでみた。

1996年に創業した同店は、手打ちの蕎麦やうどん、そして丼物などを種類豊富に食べられ、もり蕎麦(14ドル)や鴨せいろ(25ドル)など、本格的なクオリティーながらにもコストパフォーマンスに優れていることから、2024年もミシュランガイドのビブグルマンにも選ばれた。
今回は、同店オーナー八木秀峰ボンさんの昔からの夢でもあったという「十割蕎麦」の販売がついに実現。暖簾をくぐってすぐのところには、日本から取り寄せた巨大な石臼が設置され、20年以上にわたり同店でそば職人として活躍するビクターさんが立つ。

挽きたて・打ちたて・茹でたての「三たて」が楽しめるようにと、注文が入ってからすべての工程がスタート。そのため料理の到着を待っている間には、ビクターさんのライブパフォーマンスがもれなく楽しめるという“特典付き”で、約20分後に長野県・安曇野の蕎麦の実を使った「シンプル・イズ・ザ・ベスト」な「十割蕎麦」が運ばれたきた。

まずは添えられた水と一緒に「水蕎麦」としてぜひ味わってみてほしいとのことだったので、実食。濃厚で歯応え豊かな麺をすすっていると箸が止まらなくなる。そして次につゆにつけながら、お好みでこれまた安曇野のわさびも交えて食べてみる。ニューヨークで素材の味を楽しみながらのそば体験というのは、なかなかできないので良い場所を見つけた。

ちなみに価格は28ドルで、ディナータイム限定(日曜、月曜日は除く)。また店内ではこの時期恒例の「年越し蕎麦セット」(2人分・35ドル)も販売されているので、年末の買い出しついでにぜひ訪れてみては。
取材・文・写真/ナガタミユ
関連記事
RECOMMENDED
-
なぜ? アメリカの観光客が減少傾向に「30〜60%も…」、NY観光業で深まる懸念
-
アメリカのスーパーの食材に「危険なレベル」の残留農薬、気をつけるべき野菜や果物は?
-
生ごみのコンポスト義務化、守られず ごみ分別違反に4月1日から罰金
-
春の満月「ピンクムーン」がNYの夜空を幻想的に、 日時やおすすめ鑑賞スポットは?
-
トレジョの人気すぎるミニトートに新色、各店舗からは「買えた」「買えなかった」の声 ebayではすでに約16倍の価格で転売!?
-
北米初のユニクロ「カフェ」がNYにオープン、気になるメニューや価格は?
-
NYで「ソメイヨシノ」が見られる、お花見スポット5選 桜のトンネルや隠れた名所も
-
物件高騰が続くNY、今が “買い時” な街とは? 「家を買うのにオススメなエリア」トップ10が発表
-
NYのクイーンズに巨大な「エンタメ施設」が誕生、フードホールにライブ会場も 総工費は約80億ドル
-
NY・ソーホーで白昼に起きた悲劇、ホームレスにガラスで首を刺され…女性が重体