石川県輪島市の復興案まとまる

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共同通信
石川県輪島市で開かれた「復興まちづくり計画検討委員会」=20日午後

 能登半島地震と記録的豪雨で被害を受けた石川県輪島市で20日、市の復興計画を議論する「復興まちづくり計画検討委員会」が開かれ、復興案がまとめられた。元日の地震に続き能登地方を襲った9月の豪雨から21日で3カ月。二重被災からの復興を目指し、2026年までにインフラ・家屋の復旧となりわい再建を完了し、将来的には公共施設などを集約するとの方針が示された。

 復興案では、27年からの4年間で、火災で燃えた朝市エリアと商店街の再生を目指す。また、将来的には輪島市中心部と門前町、町野町地区で、それぞれ行政機能やスーパーなど日常生活に必要な機能を集約し、各集落には防災拠点や住民コミュニティーの拠点を整備するとした。

 年明けにパブリックコメント(意見公募)を実施し、正式に公表する。坂口茂市長は「伝統文化、輪島の景観など守らなければならない大切な財産を、しっかり後世に伝えていきたい」と述べた。

 委員会は、公募で選ばれた市民3人のほか、専門家や商工会議所会頭、国・県の担当者ら14人で構成している。