米下院、つなぎ予算案可決

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共同通信
米連邦議会=20日、ワシントン(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】米下院は20日、来年3月までの連邦政府の支出を賄う「つなぎ予算」案を可決した。予算案は上院での審議に入る。トランプ次期大統領が撤廃や停止措置の延長を求め、与野党対立にとどまらず共和党の内部分裂も招いた債務上限に関する事項は切り離された。

 21日午前0時(日本時間午後2時)過ぎまでに予算が成立しなければ、政府機関が一部閉鎖に陥る事態に直面するため、議会は回避を模索。新たな案には農家支援、災害対策に関する事項も盛り込まれ、下院民主党は賛成に回った。

 ホワイトハウスは、バイデン大統領が新たな「つなぎ予算」案を支持すると発表した。

 トランプ氏は20日未明、自身の交流サイト(SNS)で「議会は債務上限を撤廃するか、2029年まで停止措置を延長する必要がある。そうでなければ、決して合意すべきでない」と主張。政府閉鎖も辞さない考えを別の投稿で示していた。

 政府閉鎖に追い込まれても、司法捜査や国境警備に従事する職員らは一時的に無給で勤務を続ける見込み。