第15回 植村花菜のNY子育て日記
「飛行機内で感じる、娘の成長」
あっという間に2024年もあと少し!今年は本当に怒涛の1年でした。特に印象深かったのは、日本へ一時帰国する際、飛行機内での娘の過ごし方に毎回変化があることでした。
去年の11月にブルックリンで娘を出産し、妊娠前から決まっていたツアーのために娘が生後3カ月で仕事復帰。首が座ったばかりの娘を連れて日本へ一時帰国。最初の渡航時、娘はまだ1日の大半を寝て過ごしていたので、赤ちゃんとの長時間フライトは思いの外大変ではなく、ツアーもなんとか無事にやり遂げ、「案外大丈夫やったなぁ〜」とホッとしました。
2度目の帰国は生後半年。帰国時の飛行機の中で娘が突然1人座りを始めたので、バシネットから落ちやしないかとちょっとハラハラして、1回目の帰国時よりちょっと心配事が増えました。3度目の帰国は生後8カ月。すでに離乳食が始まっていたので機内で娘に食べさせるものが必要で、渡航前にニューヨークのスーパーで娘が食べられそうな離乳食パックを購入。それまで彼女は私の手作り離乳食しか食べたことがなかったので、機内で初めて市販の離乳食を体験・・・全く食べませんでした(笑)。
そして今月また4度目の帰国。1歳になった彼女は色んなことに興味を持ち始めたので、バシネットの上にジッとするなんてもはや不可能〜!起きている間はずっと抱っこで、CAさんたちの働きっぷりを眺めたり、お菓子コーナーを散策したり、限られた機内空間をひたすらお散歩・・・ 。14時間のフライト中でトータル5時間は寝てくれましたが、それ以外はずっと起きて、抱っこして、機内を歩き回る体力勝負でした。
娘は家の中ではすっかり歩くのに、なぜかまだお外では歩いてくれないんですが、日本でばーばにお誕生日ファーストシューズを買ってもらったので、ニューヨークに帰るまでにお外でも歩いてくれるかな〜と思っています。ただ、外で歩くようになったら今度は帰りの機内で自分で歩き回るのだろうかと、それもまたどんな状況になるのかちょっとまだ想像がつきません!
0〜1歳児を連れての日本一時帰国、飛行機に乗る度に娘の成長を感じ、今度はどんな空の旅になるだろうかと毎回ドキドキしています。今回の日本滞在は3週間、ニューヨークに帰るまでにまたどんな風に娘が成長してくれるのか、楽しみにしています!っというわけで、今年も一年、コラムを読んでくださって本当にありがとうございました。みなさま良いお年をお迎えください!
シンガーソングライターの植村花菜です。2016年に渡米し、夫、9歳の息子、23年にNYで出産した0歳の娘とニューヨークで暮らしています。NY生活や子育てに関するエッセーを綴っていきます。
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