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共同通信
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【ワシントン共同】トランプ次期米大統領は22日、西部アリゾナ州での保守系団体の集会で演説し、太平洋と大西洋を結ぶ交通の要衝パナマ運河について、米国の軍艦や民間船舶が通航料を徴収される現状が「とても不公平」だと不満を示した。米国が1999年まで運河の管理を続けた歴史に触れ、是正されなかった場合には管理権の「返還を要求する」と述べた。
トランプ氏が11月の大統領選で勝利宣言して以降、支持者らが集う大規模集会で演説したのは初めて。来年1月の次期政権発足後、他国との摩擦も意に介さずに経済的な負担軽減を迫る姿勢を改めて鮮明にした格好だ。
米国は1903年にコロンビアから独立したパナマと条約を締結し、14年のパナマ運河完成に尽力。99年、運河の管理をパナマに全面返還した。