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共同通信
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能登半島地震の被災地では、大みそかの31日、住民が24年元日の地震からの厳しい1年を振り返りながら、年越しの日を過ごした。自宅が損傷し慣れない仮設住宅生活を余儀なくされても例年のように家族が集まってだんらん。一方、避難所で新年を迎えざるを得ない人たちには寂しさが募る。「来年こそ平穏な年に」との声も聞かれた。公民館ではボランティアがそばを提供し笑顔が広がった。
輪島の仮設住宅では高島要さん(72)陽子さん(66)夫妻の元に、内灘で暮らす長男の央さん(43)夫妻と孫2人が訪れ食卓を囲んだ。要さんは「初めての経験が詰まった1年だった」と振り返った。毎年恒例の餅つきは断念したが央さんは「餅つきが懐かしいと思えるぐらいに生活が落ち着いてきた」と話した。
「こんなに寂しい年末を過ごすとは」。9月の記録的豪雨で避難所となった珠洲の生涯学習センターに身を寄せる清次正一さん(86)がため息をついた。地震で傾いた自宅の修理が終わったら豪雨で再び被災し柱しか残っていない。「何もかも失った。帰るところがない」
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