RELATED POST
「読字障害」生徒へのケアは不十分
NYが最優先事項に掲げて3年が経過
一般的な理解能力などには異常がないものの、文字の読み書きには著しい困難を抱え、学習障害の一つに位置付けられるディスレクシア(読字障害)。ニューヨークのアダムズ市長が、教育上の最優先支援課題としてから3年が経過した。ただ、市内の多くの公立学校は、ディスレクシアを抱える児童・生徒への対応が十分にできていないという。
ゴッサミストがこのほど、ディスレクシアを持つ児童・生徒10人の保護者に見解を求めたところ、「読むことに苦労している子どもがいる中で、『持てる者』と『持たざる者』の間で分断が広がる機能不全のシステムは、存続したままだ」との声が寄せられた。持てる者である富裕層は、より良い読書指導を受けられる私立学校に子どもを入れ、7万5000ドル以上もの学費を負担するのが一般的だ。これに対し、持たざる者とされる裕福でない家庭では、子どもたちが読解力で遅れをとっても、公立学校にとどまる以外の選択肢は持ちえないことが多いという。
専門家は、読字障害を持つ児童・生徒は5~20%に上ると見積もる。必要な支援を受けられない読字障害の子どもたちは、うつ病や不安に悩まされるだけでなく、学校を中退し、失業する可能性が高いという。合わせて、複数の研究によれば、刑務所に収容されている受刑者らには読字障害を抱えている人の割合が高いと指摘されている。
関連記事
RECOMMENDED
-
世界最強パスポートはどの国? 日本2位、アメリカは9位に
-
今年はNYで4つの美術館がリニューアルオープン!ニューヨーク・タイムズの「訪れるべき場所」にも
-
「2025年に訪れるべき52の場所」ニューヨーク・タイムズが富山県を選出 隈研吾のガラス美術館にも注目
-
NYで5つの「メイシーズ」が閉店 対象店舗は? ミニマーケットの出店も計画中か
-
津山恵子のニューヨーク・リポートVol.47 中居氏の謝罪、アメリカではあり得ない ジャニーズ問題を繰り返し人権蹂躙
-
異色ユーチューバー、ラオスでの児童買春を投稿、卑劣さが物議…海外での犯罪も罪成立
-
今年は3店舗しかない! NYのデパート「冬季ウインドウ」まとめ 話題のWickedコラボも
-
NY、NJ州境で大規模山火事 マンハッタンの「3分の1相当」が延焼か
-
NYが「不親切な都市」に選出 50州の中で最もフレンドリーなのは?
-
ビリー・ジョエルとロッド・スチュアート 一夜限りの豪華すぎる共演、17日からチケット発売