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共同通信
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【パリ共同】レオナルド・ダビンチの名作「モナリザ」で知られるパリのルーブル美術館が、建物の老朽化や入館者の増加に伴う混雑で劣悪な環境に陥っているとして、国に大幅な改修を求めた。フランスメディアが25日までに伝えた。事態を重く見たマクロン大統領は28日に現地を視察する方針だが、国は財政難で予算が確保できるかどうかは不透明だ。
23日付パリジャン紙は、ルーブル美術館のデカール館長がダチ文化相に宛てた13日付の機密文書を掲載した。建物の損傷が相次ぎ、漏水が起きているほか、著しい温度変化で作品の保存が危ぶまれているケースもあると指摘した。
混雑も深刻化しており、文書は「ルーブル美術館の訪問は肉体的試練だ」と強調した。館内で取れる食事の選択肢やトイレの設備も不十分で、国際的な水準を大きく下回っていると訴えた。
フランスメディアによると、昨年は設計当初の想定の約2倍に当たる870万人が訪問した。世界で最も入館者が多い美術館と言われる。
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