2025.02.04 US NEWS

トランプ氏、ガザ域外に定住提案

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共同通信
ホワイトハウスで会談に臨むトランプ米大統領(右)とイスラエルのネタニヤフ首相=4日、ワシントン(AP=共同)

 【ワシントン共同】トランプ米大統領は4日、ホワイトハウスでイスラエルのネタニヤフ首相と会談した。トランプ氏は冒頭、パレスチナ自治区ガザの住民について、ガザ域外の安全な場所に恒久的に再定住させるべきだと提案した。候補としてエジプトやヨルダンを挙げる一方、両国に限らないとし、受け入れに多くの国が手を挙げていると語った。

 トランプ氏の2期目就任後、外国首脳との対面会談は初めて。会談ではガザの停戦継続やイスラエルとサウジアラビアの国交正常化が主な議題。

 トランプ氏は1月下旬にもエジプトとヨルダンにガザ住民の受け入れを要請し、両国を含むアラブ諸国や国際社会が激しく反発していた。

 トランプ氏がネタニヤフ氏を最初の会談相手に選んだ背景には、親イスラエルの姿勢を自らの支持基盤キリスト教右派にアピールする狙いがあるとされる。ネタニヤフ氏はトランプ氏との親密な関係を誇示することで、国内での求心力を高める思惑があるとみられる。

 ネタニヤフ氏は連立を組む極右政党の意向も踏まえて、戦闘再開をちらつかせている。

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