武装勢力、監禁邦人「救出する」

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共同通信

取材に応じる少数民族武装勢力「国境警備隊」のソーチットトゥ氏＝17日、ミャンマー・ミャワディ（共同）

　【ミャワディ共同】中国の犯罪組織が流入して問題化しているミャンマー東部ミャワディで17日、一部地域を支配する少数民族武装勢力「国境警備隊（BGF）」の幹部が共同通信と地元メディアの取材に応じ、犯罪組織の特殊詐欺拠点に監禁されている外国人に「日本人もいる。救出するつもりだ」と述べた。

　BGF幹部のソーチットトゥ氏は「中国人が多いが、タイ人やベトナム人の他に日本人が含まれるとの調査報告を受けた」と説明。ただ監禁中の日本人の人数には言及しなかった。BGFは中国の犯罪組織との協力関係が指摘されるが、詐欺拠点での人身売買被害が問題化し、タイや中国の要請で外国人解放の取り組みを本格化させている。

　BGFは17日までに約千人を解放し、ミャワディで保護していると説明。解放された外国人らが待機する施設を報道陣に公開した。送還手続きを進める一方、犯罪組織のメンバーや協力者が混じっている可能性が高いとして調査している。

　中国の劉忠義・公安省次官補は17日、ミャワディを訪問し、保護施設などを視察した。