皆さん、一週間お疲れさまでした。今週も寒かったですねえ。早くも、こちらの日本人学校からは卒業式のご案内(3月1週)をいただきましたが、今年はまだまだ春の気配がしないですね。やはりGroundhog Dayの予測が正しいということか。。。
今週は、私が関わっているニューヨーク育英学園で、ニューヨーク日本人教育審議会、海外子女教育振興財団との教育交流連携協定に関する3団体の調印式を行いました。在外教育の長い歴史の中で、教育審議会日本人学校と現地日本人学校の国際教育交流に、両校理事会や現地コミュニティが交流支援をして、「新しい教育」、「新たな在外教育施設の役割」を目指して取り組むのは初めてとのことで、財団の理事長もわざわざ日本からお越しくださいました。また、慶應ニューヨークの巽孝之学院長にもオブザーバーとして参加いただき、文字通り“地域ぐるみの新たな教育”への期待に包まれた和やかな雰囲気のもと調印式が行われました。
個人的には、これほどグローバル人材が必要とされている時代に、「海外にでたくない、海外赴任になっても家族を帯同したくない、海外駐在していても受験のために子供は早く日本に帰らせる」というのは非常にもったいないと思っています。そこで、より海外で過ごしてもらうためには、(国内で過ごすことの価値に比べて)“海外で経験を積むことの価値”を高めていく必要があるのではと思っており、それを果たすためには、既にその地で基盤をもっている現地コミュニティとの協力、その海外経験の価値を日本の方々に理解してもらうプロセスが重要であると思っています。今回の連携協定は、その意味で非常に意義があると思っています。
ニュースに関しては、今週もなぜかアート系の記事が多かったですね。 先週にかけてのNYFWに続き、先週は若手の登竜門とされるAsia Fashion CollectionがNYであり、全5ブランド中3組が日本の学生ブランドというのはうれしかったですね。また、京大の「知能時代の伝統文化、進化を思索する」というシンポジウムの記事は、まさに時代の「Art & Science」を感じさせるものでした。
Keith Haringの意志を継ぐアート活動「The CityKids Foundation」の記事もありました。戦後80周年を迎えるなか、昨年、ノーベル財団が平和維持の想いもこめて被団協に平和賞を授与したのは記憶に新しいですが、同記事を通じて、改めて平和維持活動におけるアートの役割を考えさせられました。ちょうど中里スミさんのコラム(「アートのパワー」)でも、第2次世界大戦に翻弄される中でもアートでメッセージを発し続けた3人の日系アメリカ人女性画家がとりあげていますので、そちらも戦争と平和、アートの役割を考える機会となりました(記事にある展示会は現在開催中です)。
来週からは少し暖かくなるようですが、まだ春の屋外イベントを楽しむまでには時間がのこっていますので、せっかくの寒さを活かして、ゆっくりと美術館巡りなどもいかがでしょうか。では引き続きよい週末をお過ごしください。
代表 武田 秀俊
今週の1枚
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