ニューヨーク市の学校で新たに導入される数学のカリキュラム「イラストレイティブ・マス(IM)」が批判を浴びている。今秋から9年生の代数学1で導入を義務付け、今後数年間で高校の全学年で展開する計画だ。ゴッサミストが24日、伝えた。

IMでは、教師が最初から生徒に教え問題を提示するのではなく、生徒が数学の問題を解く際に「発見」の感覚を育むことに重点を置いている。IMの開発者、ビル・マッカラムCEOは、このアプローチの方がより生徒の関心を引きつけ、学習がより長続きするとの研究結果があると主張。ただ、カリキュラムを導入する学校が増えるにつれ、教師たちからの批判も寄せられている。
市公立学校教師組合のマイケル・マルグリー委員長は、昨年10月のインタビューで「教師たちは手に負えない状況だと感じている」と懸念を表明。これを受け、マッカラム氏は「最初の年は教材に慣れるのに苦労する教師が多いが2〜3年で慣れる」と説明する。しかし、全ての教育者が批判的なわけではない。7年生の授業で同カリキュラムを2年間にわたり採用しているブルックリンの中学教師、ミア・プライスさんによると、昨年の州のテストで数学の成績が28ポイント上昇、とりわけ障害のある生徒たちの学習への取り組みが向上したという。
編集部のつぶやき
学生時代、数学のテストはいつも赤点ギリギリだった私。このカリキュラムだったら、少しはまともな点数が取れたかな?(A.K.)
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