2025.03.02 WORLD NEWS

ガザ停戦「4月まで延長」

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共同通信
イスラム教のラマダン(断食月)期間中のガザ南部ラファ=1日(ロイター=共同)

 【エルサレム共同】イスラエル首相府は2日、米国からパレスチナ自治区ガザの停戦を4月後半まで延長するよう提案され、受け入れると発表した。イスラム組織ハマスは、恒久停戦とイスラエル軍の完全撤収を盛り込んだ停戦合意第2段階の協議入りを回避する試みだと反発し、第2段階の協議の用意があると強調した。駆け引きが激化している。

 1日が停戦合意第1段階の期限だったが、第2段階への移行や第1段階の延長で同意しなかった。ただ双方に交渉の余地が残っているとみられ、停戦状態が続く可能性がある。

 首相府によると、米国のウィットコフ中東担当特使が、既に始まっているイスラム教のラマダン(断食月)期間と、その後のユダヤ教の祝祭「過ぎ越し祭」期間(4月20日ごろまで)の停戦を提案した。双方が合意すれば、人質の半数が米提案の枠組みの初日に解放され、終了時に残る半数が解放されるとしている。

 首相府によると、イスラエルは人質を取り戻すために米提案に同意したが、ハマスはこれまで拒否する姿勢だと主張した。

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