2025.03.02 US NEWS

核兵器「自分事と考えて」

Published by
共同通信
2日、米ニューヨークでICANのイベントに出席したサーロー節子さん(共同)

 【ニューヨーク共同】核兵器禁止条約の第3回締約国会議開幕を3日に控え、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)が2日、ニューヨークで核の脅威などを話し合うイベントを開いた。カナダ在住の被爆者サーロー節子さん(93)も出席し、記者団に「核兵器を自分に関係あることだと考えてほしい」と語った。

 イベントには支援者ら約300人が参加。ICANのパーク事務局長は冒頭のあいさつで、広島、長崎への原爆投下とパレスチナ自治区ガザでの戦闘の被害を重ね「爆弾で多くの命を奪ってもいいという暴力に基づく考え方にわれわれは立ち向かっている」と活動の意義を強調した。

 サーローさんは「核兵器は戦争に使うものじゃない。皆殺しにする道具だ」と非人道性を訴えた。若者らに向け「一緒に学び、語り合う仲間を見つけて多くの人の思いとして政治家に伝えてほしい」と呼びかけた。

RELATED POST