トランプ流「国民が代償」

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共同通信

4日、米ミシガン州でトランプ大統領の施政方針演説に反対演説する民主党のスロトキン上院議員（AP＝共同）

　【ワシントン共同】米共和党のトランプ大統領による施政方針演説に対し、民主党のエリサ・スロトキン上院議員（48）が4日、反対演説に立ち、富裕層重視のトランプ氏は「生活のあらゆる部分で皆さんに代償を払わせる」と国民に訴えた。昨年の大統領選で国民は変革を望んだが、求めたのは「無謀」な指導者ではなく「責任ある」統治だと指摘した。

　地元のミシガン州で演説したスロトキン氏は「大統領が国民同士を対立させ、（自らと）異なる人たちを悪者扱いし、特定の人たちを仲間に入れるべきではないと言うとき、米国の民主主義は危機にひんする」と警告した。

　共和党のレーガン元大統領が唱えた「力による平和」を掲げるトランプ氏がホワイトハウスでウクライナのゼレンスキー大統領と激しい口論になったことについて「レーガン氏は墓の中で嘆いているに違いない」と語った。

　スロトキン氏は元中央情報局（CIA）分析官で、下院議員も務めた。昨年11月の選挙で上院議席を獲得。民主党上院トップのシューマー院内総務は「わが党の新星」と呼んでいる。