2025.03.11 WORLD NEWS

マラドーナさん死去で公判

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共同通信
ディエゴ・マラドーナさん=2010年6月(ゲッティ=共同)

 【サンパウロ共同】2020年に死去したサッカー元アルゼンチン代表のレジェンド、マラドーナさんに対する医療処置が不適切だったとして、殺人罪に問われた担当医ら7人の初公判が11日、首都ブエノスアイレスの裁判所で開かれた。

 現地メディアによると証人は100人以上になり、判決の言い渡しは7月ごろの見通し。被告側は死亡を予見するのは不可能だったと否認。この日の公判では、検察官が死亡時のマラドーナさんの写真を掲げ「サッカー界のアイドルを見捨てた」と被告側を非難した。

 マラドーナさんは20年11月25日、ブエノスアイレス郊外の自宅で急性心不全により死去した。アルゼンチンの医学委員会が21年4月、死亡する12時間前から瀕死状態だったのに、担当医が適切に対応しなかったとの報告書をまとめ、検察が同年5月に起訴した。

 マラドーナさんは史上最高のサッカー選手の一人で「5人抜きゴール」で知られる。アルゼンチンを1986年ワールドカップ(W杯)優勝、90年W杯準優勝に導いた。

アルゼンチン・ブエノスアイレス近郊の裁判所に集まった故マラドーナさんのファンら=11日(AP=共同)

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