2025.03.20 WORLD NEWS

イスラエル、ガザ地上作戦を再開

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共同通信
イスラエルによる攻撃犠牲者を悼むパレスチナ人女性=20日、パレスチナ自治区ガザ北部ベイトラヒヤ(ロイター=共同)

 【エルサレム共同】イスラエル軍は19日、パレスチナ自治区ガザを南北に隔てる要衝の軍事区域「ネツァリム回廊」に部隊を再配備し、地上作戦を再開したと発表した。1月の停戦合意発効後、ガザに配備する部隊を増強したのは初めて。400人以上が死亡した18日の大規模空爆に続き、人質解放を求めイスラム組織ハマスへの軍事的圧力を強めた。

 イスラエル軍は19日もガザ各地で攻撃を続行。国連などによると、中部デールバラハで職員が利用する施設が空爆を受け、1人が死亡、5人が負傷した。グテレス国連事務総長は声明で、ガザの停戦を維持するよう要請した上で「職員に対する全ての攻撃を強く非難し、徹底的な調査を求める」と述べた。

 ハマスは戦闘再開を自制しているが、再配備により交戦が発生する可能性が一層高まった。戦闘が再燃すれば停戦合意は崩壊に追い込まれる恐れがある。ハマスは声明で、イスラエルは「停戦に関心がない」と非難し「条件が整えば抵抗する」と強調した。

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