2025.03.27 JAPAN NEWS

軽いランドセル「ラクサックジュニア」販売右肩上がり

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共同通信
「反射板が下の方にあります。傘を差しても見えやすく、車を運転する人が子どもの存在に気づきやすくなります」と話すフットマークの山田樹さん

 成長期の子どもに合わせたサイズの軽いランドセルを―。

 フットマーク(東京)の「ラクサックジュニア」シリーズは、小学生の体を考えて設計した布製ランドセルだ。2020年に発売し、販売は右肩上がりで増加している。商品開発を担当するフットマークの山田樹(やまだ・たつき)さんにヒットのヒントを聞いた。(共同通信=川村剛史記者)

 身長に応じてサイズが3種類あり、希望小売価格は1万1千円(2025年2月時点)から。「教科書や水筒などを入れた重いランドセルでの通学は、小さい体には負担です。『痛学』とも言われる状態を改善する商品を目指しました」

 布製で重量が一般的な革製よりも軽い0.9キログラム未満。内部には教科書などの重い荷物を背中側でひとまとめに束ねるストラップを備える。荷物を固定すれば歩行中もバランスが崩れず、長時間でもかつぎやすい。

 「ストラップは登山家の助言を参考に開発し、特許を取得しました。かついで軽いと感じられる工夫を意識しました」

 小学生の体形データを基に、肩ベルトと背中のパッドを立体的に設計。肩や体に密着し、揺れを軽減する。成長して窮屈になったら、大きいサイズに替えれば楽になる。

 「手ごろな価格で、負担をためらわずに買い替えしやすい。そのために購入する人も多いです」

 通学に30分もかかる子や、小柄な体への負担が気になる親から「楽になった」と喜ばれている。

 「使いやすいランドセルで楽しく通学してほしい」と話す山田さんは、東京都出身の28歳だ。

フットマークの「ラクサックジュニア」シリーズ

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