ニューヨークでの生活では驚きが「スタンダート」と化している。筆者は28歳、この夏憧れのニューヨークにやって来た新参者だ。日本(神戸)で人生の大半を過ごしたせいか、いちいちビックリするようなことが毎日のように起こるので、文化の違いやカオスな出来事を中心にポップにつづっていくことにした。
〜 なぜ信号を守らない?〜
先日たまたまニューヨークを初めて訪れた高校生に会ったので、この街の感想を聞くと、真っ先に「信号を守らない姿にびっくりした」と言っていた。「タイムズスクエアがキラキラしていた」「どこの道を切り取っても映画の世界みたい」「クッキーが顔より大きかった」などどいう感想よりも、信号無視をする人々が頭に思い浮かんでいたのが面白かった。

でも、私も引っ越してきたとき同じことを思っていた「みんなめっちゃ信号無視するやん」。そんな時、この街に40年くらい住む先輩ニューヨーカーに「なんでニューヨーカーって信号待てないんですかね」と尋ねてみたら、「ニューヨーカーは信号待ちに時間を左右されたくないからだよ。どちらから車が来るか、サッと認識して素早く渡る。慣れてくるとできるようになるよ」こんな回答がかえってきた。
なんだか人生みたいだな、とその時に思った。特にニューヨークはチャンスの街、自分で踏み出さない限りは前に進めないし、気がついたら横には猛スピードで前進しているライバルがいる。なので1歩が歩み出せず、そこで止まっていると逆に傷つくことになる(信号の場合は ”待つこと” が正解なのだが)。

この街にやってきて丸8カ月が経った。先輩ニューヨーカーに言われたように、今では瞬時に車を確認して横断歩道を渡れるようになり、そんなスピード感は日常の生活や何かを決断するときにも現れてきたように思う。何かを待ってから進むのではなく、自分の意思で選択していく。
と、信号の話からだいぶ外れてしまったが、何が言いたかったかというと、道を渡る時は気をつけましょうということだ。

ナガタミユ(Miyu Nagata)エディター/ダンサー
兵庫県出身の27歳。幼少期に観た「コーラスライン」をきっかけに舞台芸術の世界にどっぷりハマって以来、20年以上踊り続けている。また、日本の出版社で編集者として活躍したのち「書いて、踊る編集者」としてさらなる飛躍を遂げるため、2024年8月から拠点をニューヨークに移す。
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