ティモシー・シャラメ、ジャスティン・ビーバー、アディソン・レアなど若手セレブがあえて粗野で雑然としたファッションを着用している。これが今ハリウッドで流行の「トラッシュコア」だ。ウォール・ストリート・ジャーナルが11日、伝えた。

シャラメはバーガンディーのトゥルーレリジョンのジーンズにグリーンの祈祷用ビーズ。ビーバーはルーズなパンツにピンクのビーニー。レアはデニムのカットオフに白いタンクトップ。20年前の使い古しのような代物だ。破滅の一歩手前の素材。意外な組み合わせのミスマッチ。廃屋を連想させるカオス感さえ漂う。
「静かなラグジュリー」「計算されたテーマ」は過去のもの。「セレブが自分自身を表現し始めた」と若者ファッションのニューズレターを発行するビズ・シャーバートさんは説明する。ファッションサイトGrailedのブランド・マーケティング・ディレクター、レクシー・トーレフセンさんも「目茶苦茶はかえって個性的。特に若者を魅了する」と話している。

セレブのフォロアーもトラッシュコア中毒症気味。二次流通サイトやスリフトショップで古着を購入し、バレンシアガのレア物と合わせる。アンファン・リッシュ・デプリメやウィリー・チャバリアといった個性派ブランドも人気上昇中。ビンテージ物のフリーマーケット Distressed Festがブルックリンなどで開催されて客足を集めている。
2000年代初頭にもホームレスからヒントを得た「デレリクト」ブランドが流行ったことがある。リーマンショックから景気後退が訪れた時代だ。四半世紀を経て、同じようなファッショントレンドが見られる。ブルックリンにあるビンテージショップのオーナー、キャサリーン・ソバラさんは「景気後退の足音が聞こえる今、どんなものを着ていようと文句を言う人はいない」と指摘する。
編集部のつぶやき
ミレニアルやZ世代は、新しい服を買わない傾向が強い。ファストファッションが環境を壊し、途上国で児童を働かせているなどが理由。ブルックリンの古着店Other People’s Clothesは、パンデミック中に店舗を拡大させたほど。で、シャラメは古着などをファッションに高めた。真似してみよう。(K .T.)
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