【26日付ニューヨークポスト】ドラッグストアチェーンCVSのブルックリン区ベンソンハースト店で2016年から昨年にかけて、万引きをしようとした女性4人に、事件を報告しないことと引き換えに裸の写真を無理やり撮影したとして、強要や強制わいせつなどの罪を認めていた元警備員のホセ・ラモス被告(30)に対し、裁判所は懲役4年の実刑判決を言い渡した。
判決によると、同店の警備員として勤務中だった同被告は16年11月から昨年2月にかけて、10代の少女3人を含む女性4人が万引きをしようとしたところを引き止め、事務所やトイレに連行。万引きの報告をしないことと引き換えに服や下着を脱ぐよう命じ、自身の携帯電話で写真を撮り、口外しないよう誓約書に署名させていた。
4人目の女性(28)が写真を撮られた後に告発。同被告の所持品から他の3人の誓約書が見つかり、一連の事件が発覚。同被告は同年4月に逮捕され、直後に解雇されていた。
同区のエリック・ゴンザレス地区検事長は「(同被告は)職権を乱用し、若い女性を身体、精神ともに傷つけた」と非難。同チェーンの広報担当者は「卑劣で低俗な犯罪で、われわれの倫理観に完全に反している」と怒りをあらわにした。同チェーンは被害者に既に謝罪したという。