【4日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】ニューヨーク市内の学校の多くが5日からサマースクールを開始するのに伴い、登下校時の子どもたちの安全が懸念されている。スクールゾーンの速度監視カメラが夏の間作動停止となるためだ。
スクールゾーンに設置された速度監視カメラの作動が停止となるのは、今月25日から夏休みが終わるまで。この間、市内の82校がサマースクールを開校している。
市は、速度違反を犯した車に対し自動的に違反切符を発行し50ドル(約5533円)の罰金を科すことと、学校の周辺に設置された速度監視カメラの数を2倍に増設することを州議会に求めている。下院では現存する140機に加え、新たな速度監視カメラを導入することが承認されたが、上院は同案について投票を行う前に休会に入った。
速度監視カメラが設置されたスクールゾーンでは、歩行者および運転手の交通事故による負傷者数は設置されていない場所と比べて平均14.8%低く、ビル・デブラシオ市長は、「速度監視カメラの設置により人命が救われていることは、データから明確だ。上院議員は仕事に戻るべき」と訴えた。
サマースクール期間中、速度監視カメラを起動できない学校は、ブルックリン区の公立(PS)第227中学校、PS第281中学校、PS第52校、スタテン島のPS第22校、クイーンズ区のラジ・スクール、ブロンクス区のセントレイモンド小学校など。