「洪水中古車」にご注意! 危険車、60万台販売の可能性

 【8日付amニューヨーク】ニューヨーク州選出のチャック・シューマー連邦上院議員(民主)は8日、洪水の被害を受けた車が、被害履歴を隠したまま全米の中古車販売市場に出回っている可能性があるとして消費者に注意を喚起した。
 同議員および連邦取引委員会(FTC)などによると、2017年に米東部などを襲ったハリケーン「ハーベイ」「イルマ」「ホセ」「マリア」などがもたらした洪水により破損し、中古車店で販売されている車両は60万台以上あると予想される。洪水の被害を受けた車は、購入後すぐに故障する場合がある。同議員は、販売店が被害を隠して再販売することを防ぐため、FTCのジョセフ・シモンズ委員長に、1985年に施行された中古車規制に「洪水被害」の情報を含むよう、規制改正を求める文書を送達した。
 FTCは、中古車を購入する際はフロアマットの下やダッシュボードなどに水垢やかび、砂、泥などが付着していないか、またヘッドライトやテールライトの中に水滴がないかを確認し、古い車両に新しい内装が施されている場合は、隠ぺいを疑うなど、詐欺に気付くための対策を公開している。
 同議員は、洪水被害による機械および電気系統の故障がある車は、購入者に金銭的被害だけでなく、危険をもたらすと警告している。

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