【10日付NY1】ニューヨーク市最大のチャータースクール運営組織、サクセスアカデミー(SA)は10日、特別支援学級の入学申請において、SAが運営するブロンクス区のチャータースクールが日常的に差別を受けているとして、保護者6人を代表し改善を求め市を提訴した。
SAによると、同区サウスブロンクスの教育当局は、SAが同地域で運営する6校の特別支援学級への入学申請を正当な理由なしに遅延させたり却下したりしたとされる。
NY1が今年5月に報じた市のデータによると、同地域の教育当局は、公立校にされた特別支援学級の入学申請のうち約80%を承認していたのに対し、SAのチャータースクールではこれが約40%だった。
申請から決定までにかかる時間にも差がみられる。同地域の公立校に通う子どもは、連邦規定に定められた通り申請後60日以内に面談が行われていたが、SAのチャータースクールに通う子どものうち、規定期間内に面談を受けたのはわずか3%。申請から決定までに653時間を要した子どももいるという。
SAのCEO、エバ・モスコビッツさんは、「障害を抱える子どもは学習面において極めて弱い立場にあり、このような遅延や却下は学業に大きく影響する」と主張した。