【17日付amニューヨーク】インターネット通販大手アマゾンが有料会員向けに行った特売イベント「プライムデー」が開催された16日、同社は人種差別などヘイト関連商品を検閲なしに販売しているとして、商品の破棄を求め約50人が、会場となったマンハッタン区ジャビッツセンター前で抗議デモを行った。
ヘイトグループや過激論者を研究する南部貧困法律センター(SPLC)が今月発表した調査結果によると、同社はかぎ十字(スワスティカ)付きのハンドスピナー、首つり用の縄を使った衣装、南部連合国旗などヘイト関連商品を多数販売。デモ参加者は同関連商品の破棄と取り締まりを求めた他、第2本社の設置場所を検討中の同社に対し、地方自治体が税制面などで優遇措置を与えないよう訴えた。
デモを組織した市民団体のマリカ・コナーさんは「ヘイトから利益を得る企業を見過ごすわけにはいかない」と主張。アマゾンのCEO、ジェフ・ベゾス氏に宛て、4万人以上が署名した請願書と、「利益追求の前にやるべきことがある」などと書いた書簡を同イベントの警備担当者に手渡した。
同社は声明文で「弊社ウェブサイトの取引市場に出品する外部の売り手が規定を遵守していなければ、削除も含めて迅速に対応する」と述べている。