【25日付ウォール・ストリート・ジャーナル】スタテン島選出の米下院議員や同島区長を歴任し、ニューヨークのルドルフ・ジュリアーニ元市長の政治的キャリアに貢献したことでも知られるガイ・モリナリさんが23日、肺炎のためマンハッタン区の病院で亡くなった。89歳だった。
モリナリさんは、海兵隊員として朝鮮戦争に従軍し、弁護士としても活躍。共和党員で、スタテン島を地盤に州下院議員や米下院議員を経て1990年に区長に当選。2001年まで務めた。公職を去った後も政治活動を続けて影響力を振るった。
区長時代には市を相手取って訴訟を起こし、同島内の埋立地、フレッシュキルズの閉鎖を実現した。現在、跡地は公園になりつつある。さらに、同島の市からの離脱を画策したこともある。
ビル・デブラシオ市長は、「これほど区民のために情熱を燃やした政治家はいない。その功績はスタテン島だけでなく全市で永遠に残るだろう」とたたえた。
モリナリさんは、早くからジュリアーニ元市長を支持し、その市長就任に尽力した。「私にとって師であるだけでなく、かけがいのない兄弟であり、友人だった」と同元市長は声明文の中で悼んだ。