【1日付ABC7】ニューヨーク州立大学(SUNY)パーチェス校への入学を控えていたブルックリン区の脳性麻痺の新入生、ニック・アスターさん(19)が、長年の介護者が隣の部屋に住めるよう、隣接する2つの独立部屋がある学生寮への入寮を申し込んだが、同校から拒否されていたことが分かった。
アスターさんは1人でできることも多いが、身の回りの世話をする介護者を必要とする。同校にあるアパート形式の寮の隣接する2部屋を申し込んだが、大学側はアスターさんと介護者にベッドを2つ置いた相部屋を割り当てた。安全上の懸念と、同様の問題を抱える学生が介護者と同じ部屋で暮らすとの前例を理由に挙げた。
アスターさんの父親は、相部屋での生活は不健康で窮屈と主張。「普通の大学生活を送ることを拒否された心境。非常に残念」と話した。
アンドリュー・クオモ州知事は1日夜「全ての学生には高度な教育を受ける権利がある」と訴え、アスターさんに適切な部屋を割り当てるよう同校に再考を求める声明を発表している。
同校はアスターさんの第1志望校。政治学を専攻したいと、9月の入学を心待ちにしていたという。