【22日付メトロニューヨーク】ニューヨーク市内の飲食店や小売店、工場、配送会社などで、時給で働きたいと希望する人とその雇用主のマッチングの質を高めようと、アプリ「メルリン」が22日、公開された。
メルリンの共同最高経営責任者(CEO)兼共同創業者のグマー・バッカ・シティックさんによると、これら求職者にとって自身の経験や技能に見合った職を見つけることが難しかっただけでなく、雇用主にとっても、履歴書を改ざんする求職者などもおり、適正な人材を確保できる場が少なかったという。
そこで同社は既存の求職サイトなどのデータ1年分以上を解析し、求職者や雇用主と約3カ月にわたって話し合いを重ね、同アプリを開発。アプリでは、求職者と雇用主がそれぞれアカウントを作ることができ、アカウントのページには、アプリを使っていることを示す「アクティブ」の印を付けた。求職者には、自身の職歴を入力できるフォームを用意して透明性を高めた。その結果、平均19時間で雇用主と連絡を取れるようになったという。
また、求職者、雇用主双方に向けたブログも設け、各職種における成功事例や職場での注意点、従業員の指導方法も発信している。シティックさんによると、今年中にアプリの対象地域をペンシルベニア州フィラデルフィア市にも拡大する予定だという。