性行為動画共有、もみ消しか 学生ダンサーがシティバレエ提訴

 【5日付ニューヨークポスト】ニューヨーク・シティ・バレエ(NYCB)のプリンシパルに性行為の動画を共有された上、申し立てをもみ消されたとして、同団付属校に所属するダンサー、アレクサンドラ・ウォーターベリーさん(20)は5日、 8月まで同団のプリンシパルだったチェース・フィンレイさん(28)と同団を相手取り、損害賠償を求めてマンハッタン区の高位裁判所に提訴した。
 訴えによると、ウォーターベリーさんと交際していたフィンレイさんは、他の男性ダンサーや同団の従業員らに、ウォーターベリーさんとの性行為の様子を隠し撮りした動画を送ったとされる。ウォーターベリーさんは同団に苦情を申し立てたが、もみ消されたと主張。「NYCBは統制のない男性優位の組織で、虐待的で性暴力がまん延する環境」と訴えた。
 同団は提訴の約1週間前、「不適切なコミュニケーション」を理由に、フィンレイさんら男性プリンシパル3人の来季の公演を取りやめると発表していた。