医師5人など10人起訴 オキシコドン大量処方の6件で検挙

 オピオイド系鎮痛薬オキシコドンを大量処方し流通させたなどとして、ニューヨーク州南部地区連邦検事局は11日、州内の医師5人や看護師など10人を規制物質流通罪などで起訴し、発表した。6つの別の事件で一挙に検挙したという。
 発表によると、クイーンズ区では医師ら4人が必要のないオキシコドン錠剤600万錠以上を処方し現金500万ドル(約5億6000万円)以上を受け取ったとされ、スタテン島では医師1人が明らかに中毒症状のある患者や麻薬ディーラーなどに対し複数回に分け合計100万錠近くを処方、来診の度に数百ドルを受け取ったとされる。この医師から処方された患者の1人は過剰摂取により死亡していたという。スタテン島の別の医師は来院していない人も含め、今年7月までに1人当たり毎月100錠以上を処方していたとされる。他にはマンハッタン区、ブロンクス区、ウエストチェスター郡ホワイトプレーンズでそれぞれ1件、不必要な過剰処方で医師や薬剤師らが起訴された。