【17日付ニューヨークタイムズ】米教育テレビ番組「セサミストリート」の人気の黄色い鳥のキャラクター「ビッグバード」とごみ箱の中に入った緑色のキャラクター「オスカー・ザ・グラウチ」の着ぐるみの中で演じてきた人形師、キャロル・スピニーさん(84)が引退する。声も担当し、1969年から50年にわたり、4400話以上に出演した。
同番組の原作者、故ジム・ヘンソンさんが69年、ユタ州ソルトレークシティーで行われた人形師大会でスピニーさんの演技を見て一目惚れした。スピニーさんは、ビッグバードを「子どもの代表」と位置付けるように提案。たちまち人気者となり、85年にはビッグバードを主役とした映画が制作された他、スピニーさんは他局のテレビ番組にもゲスト出演した。スピニーさんの半生は2014年のドキュメンタリー映画、「アイ・アム・ビッグ・バード」にもなった。
15年、「体力が続かない」と声だけの出演になったスピニーさんは今月18日、最後の出演となるセサミストリート50周年記念番組をクイーンズ区アストリアの撮影スタジオで収録。「ビッグバードを演じることは、人生で最も楽しいことの1つ」と話していた。