宝くじ大当たり、ハーレムから 賞金約7億ドルの半分

 【28日付ニューヨークタイムズ】マンハッタン区ウエストハーレムの宝くじ売り場から28日、数字選択式宝くじ「パワーボール」の大当たり(ジャックポット)が出た。賞金は米国史上4番目となる6億8800万ドル(約773億円)。アイオワ州からも当選者が出たため、ハーレムでくじを購入した当選者はその半額を受け取ることになる。
 大当たりが出たのは同区西126丁目、5番街2040番地のウエストハーレム・デリ。ニューヨーク州法は宝くじ当選者の身元公表を義務付けているが、同店によると当選者はまだ名乗り出ていないという。店主の息子、ホゼ・エスピノーザさん(41)は「誰が当たりくじを買ったんだ、それだけが疑問だ」と話した。エスピノーザさんは、営業時間中はほとんど店に出ており、自身が当たりくじを印刷した可能性が高いと話した。
 日常的に宝くじを買うという常連客のファーカン・マンディさん(30)は「(大当たりの当選者が)私の知っている人であってほしい。でもこのあたりの人には間違いないだろうから、(そうでなくても)いいんだ。貧乏人はたくさんいるからね」と話した。
 賞金の受け取り期間は抽選から1年間。一括または30年の分割払いで受け取れる。一括の場合、税金が差し引かれるため賞金は3億9640万ドル(約445億円)となり、各当選者は1億9820万ドル(約222億5400万円)を受け取ることになる。

店の外観。ストリートビューより