「ニンテンドーラボ」を学校で活用 NY市内11校で無料配布

 【29日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】コンピューターゲームの開発、製造、販売大手の任天堂は、ニューヨーク市を拠点に活動する非営利の教育団体、ザ・インスティチュート・オブ・プレーと提携し、同社のゲームキット「ニンテンドーラボ」を市および近郊にある11の学校に試験的に無料配布している。
 子どものスマートフォンに対して親が使用制限を設ける機能がアイフォーン(iPhone)の「iOS 12」に新搭載されるなど、子どもの遊びを制限する傾向の中で、ゲームを教育に活かす試みとして注目されている。
 ニンテンドーラボは、段ボールで釣り竿やピアノを組み立て、同社のゲーム機「スイッチ」と合体させることで独自のゲームを作る新感覚のゲームキット。スイッチのコントローラーは取り外しができるため、組み立てた段ボールに埋め込んで立体的なキットを作り、ゲームを実体験できる仕組みだ。同団体は組み立てやゲーム作りを通して、科学技術やエンジニアリング、数学といった分野での考える能力を養成することを目指している。
 同団体の共同責任者、アランナ・シャピロさんはニンテンドーラボを「遊びながら学べる、学習意欲をかきたてる斬新かつ革新的なツール」と高く評価。市内での試験導入を来年3月まで続け、将来的には全米100のクラスでニンテンドーラボを使った授業を展開したいと考えている。

ニンテンドーラボの公式ホームページより