「モラーに口出しするな」NYでも 米司法長官解任に抗議

 トランプ大統領は7日、ジェフ・セッションズ米司法長官を解任。かねてからモラー特別検察官によるロシア疑惑捜査に否定的な態度をとり、「大統領の忠実な部下」と称されてきたマシュー・ウィテカー司法長官首席補佐官を暫定司法長官に任命した。一連の動きはロシア疑惑捜査を終わらせるためだとして8日、ニューヨーク市をはじめ全米各地で抗議デモが行われ、マンハッタン区タイムズスクエアでも午後5時過ぎから数千人の市民が参集した。参加者たちは「モラー(の捜査)に口出しするな」 「ウィテカーを解任せよ」などと気勢をあげながら行進した。市内在住の白人女性は「大統領 選挙で何があったか真実を知りたいだけ」と、白人男性は「トランプは捜査に時間がかかりすぎと非難するが、ウォーターゲート事件では2倍もかかった」と同特別検察官を擁護。同行の白人女性は「解任は言語道断。トランプはファシスト」と語気を荒げた。

「トランプを弾劾せよ」「求めるのは正義」「嘘つきトランプ」「真実は解任できない」などと書かれたプラカードを手にユニオンスクエアまで行進した=8日午後6時撮影(photo: Asami Kato / 本紙)