弟一家4人を殺害、放火か ビジネストラブル?、兄を起訴

 【29日付ニューヨークタイムズ】ビジネスパートナーの弟、その妻と2人の子どもを殺害し、一家が住んでいた住宅に放火したとして、検察当局は29日、ニュージャージー州モンマウス郡のポール・カネイロ被告(51)を殺人と放火の罪で起訴し
た。同日、罪状認否で弁護側は「(被告が)家族を傷つけるはずはない」と無罪を主張した。
 起訴状によると、カネイロ被告は今月20日、自宅から約12マイル(約19キロメートル)離れた弟キースさん(50)の自宅に行き、キースさんを銃殺した後、義理の妹に当たるキースさんの妻(45)、その長男(11)と長女(8)を刃物で刺すなどして殺害。住宅の地下に火をつけたとされる。検察当局は放火理由を「殺害の証拠を隠すため」と指摘した。
 カネイロ被告は同日、自宅にガソリンをまいて放火した疑いで逮捕されていた。出火時、同被告の妻と2人の娘が在宅中だったが、けが人はいなかった。検察当局は「自分を被害者だと思わせるために自宅に火をつけた」と主張している。
 カネイロ被告とキースさんは1987年に兄弟でコンサルティング会社を設立。長年ビジネスパートナーとして良好な経営状態を保っていた。しかし友人によると近年、キースさんは同被告とのパートナー関係解消を口にしていたという。

キースさん(左)。本人のフェイスブックより