クリスマスツリー不足、雪や移民政策で 価格は高騰、売れ行きは上々

 【8日付ウォール・ストリート・ジャーナル】ニューヨーク市内でクリスマスツリーが不足、そのあおりを受け小売価格が上昇している。
 「ここの農家あそこの農家と、(ツリーを)かき集めてきた」とぼやくのは、44年にわたりマンハッタン区の路上でツリーを売るジェーン・ウォーターマンさん。ウォーターマンさんによると、カナダやバーモント州など生産地の雪害やトランプ政権の移民政策による労働力不足により、生産農家からツリーの供給が減少。また、カナダからのトラック輸送に対する規制強化も追い打ちをかけているという。米クリスマスツリー協会の広報担当、ダグ・ハンドリーさんは、今年切り出されるツリーが作付けの落ち込んだ不況時のものであることも理由の1つと指摘する。
 ソーホーでツリーを売るスコット・レクナーさんによると、6フィートから7フィート(約2メートル)のフレイザーモミの価格は150ドルほど。昨年は130ドルだったというが、高くても売れ行きは好調だそうだ。レクナーさんが今年販売したツリーの最高価格は、24フィート(約7.3メートル)のもので、2900ドル(約33万円)だった。
 格安価格のツリーを狙うなら、クリスマス直前まで待つこと。アッパーウエストサイドに住むエリック・ジェイコブズさんは「毎年、クリスマスイブに値段交渉をして買う。35ドル以上払ったことがない」と話した。

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