「理想の仕事」求める時代? 形変わる失業者支援グループ

 【11日付ウォール・ストリート・ジャーナル】2011年の不況の最中、仲間募集サイト「Meetup」で、失業者の支援グループ「Gainfully Unemployed(いい感じに失業中)」が発足した。現在は全米の求職者が約600万人、求人が約700万人と「売り手市場」でニューヨーク市内の失業率も史上最低の4%を記録したが、活動は活発だ。ただしメンバーの状況や目指す内容に変化がみられる。
 11月にも30人のメンバーがマンハッタン区の教会に集い、自己PRの練習に励んだ。発足時との大きな違いは、全員が職に就いていること。 
 共同発起人のジル・リチャードソン=ロペスさんは「当時は皆、自由業だった。顧客は自分の母親くらい」と振り返り、「今では自由業の人でさえ、なんとか仕事を見つけられる」と話す。
 集う目的も、「理想の仕事」を手に入れることに変わった。会計士は人事関連の職に、不動産ブローカーはアートコンサルタントに転職したいといった具合だ。この日の集まりを企画したキャリアコーチのウイン・シャフィールドさんは「自由業の人はフルタイムの雇用を求める。ただし見つけるまでに時間がかかる」と説明。さらに高齢者も職探しが困難な傾向にあるという。全年齢の平均失業期間が9週間であるのに対し、45歳から54歳の人は13週間といの統計が出ている。

Meetup内Gainfully Unemployedのページより