【17日付amニューヨーク】平日には1日に約560万人が利用するというニューヨーク市の地下鉄。遅延や故障は日常茶飯、来年3月には値上げが確実視されている。その上4月からは改修工事のためL線が閉鎖され、通勤客に多大な影響を与えることが予想されるなど前途多難だ。新年を迎えるにあたり、地下鉄利用者が求めるサービスを「ウィッシュリスト」にまとめた。
ブルックリン区ベイリッジ在住のケビン・マグワイヤーさん(31)が求めるのは「遅れないこと」。利用するR線がよく遅れるため「通勤のために家を出る時間が早くなる一方だ」と嘆く。マンハッタン区ハーレムに住むエリック・アップルさん(49)は「遅延情報の改善」を指摘する。「電光掲示板の到着時間は不正確。止めてほしい」と怒るのはブルックリン区パークスロープのジェフ・シャーウッドさん(31)。「回りくどい説明もやめてほしい。脱線したとか人身事故が起きたというように簡素化すれば分かりやすい」とも。同区クラウンハイツのダリアン・ジャービスさん(20)が願うのは「清潔さ」だ。「ごみが遅れの原因になると聞いている。掃除すれば一石二鳥でしょ」とコメント。同じくクラウンハイツ在住のエリカ・へレラさん(36)は「車内をきれいにしてほしい。悪臭は耐えられない」と顔をしかめた。