面接に必要なグループディスカッションのノウハウ、個人面接での表情の大切さなどを書いて参りましたが、第3回目は「分析力」です。大きく分けてどんな職業に就きたいのか、どんな業種が向いているのかの分析と、自分自身の長所、短所の分析ということになりますが、今回は特に自己アピールにも繋がる「自己分析」について。どんな経験をしてきた人なのか、何を武器としているのか、また何をアピールできる人なのか、しっかりと自分を知らなければなりません。
日本で少し前に話題になったのは京大・東大を出ても就職口がない人たちが多く、就職できないためにとりあえず院へ進む、もしくは留年を希望する人が年々増えているということです。勉強も大事ですが、アピール力は実はコミュニケーションにも繋がることなので、自分を語れない(履歴書では語れるが、自分の口で語れない)ことは大変なマイナスだということでしょう。
【長所を見極める】何ができるか、何をしてきたのか、もちろん資格も含めて自分のことを分析します。自分の良いところを書き出したり、口に出したりしてまとめていくと良いでしょう。自分自身を一つの会社に置き換えて考えてみることをお勧めします。例えば㈱長久保美奈など。そうする事でこの会社をいかに売り込むかを考える事ができやすくなります。
【相手に伝わるように話を組み立てる】①まずは結論から「YesなのかNoなのかも含めて」→②具体的な事例(セールスポイントになると思われること)→③事例に関するエピソードに関して感情を伴って話す(ここでアピール力が必要)の順番です。
【鏡の前での分析】〝人間のチャンスは5秒で決まる〟と言われます。映った自分のアピール力をしっかりと分析。色は似合っているか? 笑顔はできているか(先月号を参考)? 話す際に落ち着いた表情、トーンで話せているか? さっそく自己分析をしてみましょう。写真やビデオを撮って分析するのも効果的です。
次回もお楽しみに!
BY mina
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有限会社ミナ・コーポレーション 代表取締役 長久保 美奈
㈱JAL国際線で世界21カ国をフライト後、米ワシントンD.Cで国際基準のマナーとコミュニケーションを習得。2003年より起業、接遇・ファーストクラスのマナーの指導を開始。現在年間での講演、研修は各法人企業、ホテル、医療、大学などで260回を超える。就職、面接のためのセミナーも毎回大盛況で時代のニーズに合った指導が好評を博す。ニューヨークでも年数回ビジネスマナー講座を開催。
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