【3日付ゴッサミスト】ニューヨーク州内で今後、新設または改修される公衆トイレ全てに、おむつの交換台の設置を義務付ける州法が1日、施行された。長らく叫ばれてきた男性用トイレへの設置も正式に義務付けられる。
同法は昨年4月に州議会で可決。州の役所やレストラン、映画館、商業施設、公園などで公衆トイレを新設または改修する際、最低1台のおむつ交換台の設置を義務付ける。法案を提出したブラッド・ホイルマン州上院議員(民主)は男性のパートナーと子育てをする父親。2015年、「性別により分離される時代は終わった。父親に育児を期待するなら、施設が確保されるべき」と訴えていた。
男性用トイレへのおむつ交換台設置を巡っては昨年9月、フロリダ州のダンテ・パルマ―さんが、トイレの床にしゃがんだ姿勢で、膝の上に乗せた赤ちゃんのおむつを交換する写真をインスタグラムに投稿。「男性用トイレにおむつ交換台がないなんて、父親が存在しないと言っているようなものじゃないか!」と訴え、同様の状況にある父親たちの共感を呼んでいた。
オバマ前大統領は16年、一般の立ち入りが認められている連邦政府のビル内のトイレ全てにおむつ交換台を設置することを定めた「バスルームズ・アクセシブル・イン・エブリ・シチュエーション(BABIES)法」に署名している。