【16日付ニューヨークタイムズ】トランプ政権に対する抗議を目的に、2017年から全米各地で開催されてきたウィメンズマーチ。今月19日に3回目が開催予定だが、マンハッタン区では2つのイベントが別に行われることになっている。
市では、これまで地元団体ウィメンズ・マーチ・アライアンス(WMA)がマーチを主催。唯一、市警察(NYPD)から開催の許可も受けている。一方、黒人活動家などが中心となって設立された全米規模の別団体、ウィメンズマーチ(WM)は昨年、独自のマーチ開催を計画し始めた。両団体はニューヨーク市での共同開催を目指して協議してきたが、合意には至らなかった。
WMを巡っては昨年、ユダヤ人を「シロアリ」と呼ぶなど反ユダヤ主義の言動で知られるイスラム教活動団体幹部のイベントに幹部が出席し批判の的に。WMは「私たちはいかなる反ユダヤ主義にも反対する」との声明を発表しているが、賛同できなくなった人も少なくないという。WMAはWMと別団体であることや、反ユダヤ主義への抗議を強調している。
WMAは19日午前11時15分に、62丁目とセントラルパークウエストからスタートし、59丁目から6番街を回り、午後3時ごろに44丁目に到着する予定。午前10時に72丁目とセントラルパークウエストのゲートがオープン。特設ステージでは、マーチ開始前のスピーチの他、ブラジル人女性によるマーチングドラムやコメディアンの故ジョーン・リバースさんの物まねなども計画されている。
一方、WMは午前11時から、ローワーマンハッタンのフォレイ広場で「ウィメンズ・ユニティー・ラリー」を開催する。午前10時に開始し、午後2時ごろに終了の予定。