【23日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】マンハッタン区で2017年、ホームレスの黒人男性を殺害したとして殺人とヘイトクライム(憎悪犯罪)など6つの罪に問われていた元陸軍軍人のジェームズ・ジャクソン被告(30)が23日、全ての罪を認めた。ニューヨーク州高位裁判所に出廷した同被告は無表情で淡々と、自身が白人至上主義者だと認め、目的は米国内外の黒人コミュニティーの大虐殺だったと供述した。
同被告はメリーランド州出身。17年3月20日、同区タイムズスクエアで空きペットボトルを集めていたホームレスのティモシー・コフマンさん=当時(66)=を、背後から刃物で刺して殺害。同被告は当時、殺害の動機について黒人に対する憎しみだと供述。「黒人ならば誰でもよかった」などと話していた。
勾留中、同被告はデイリーニュースの取材に「もっと若い連中か金髪の白人女を連れた年寄りを殺せば良かった」と述べていた。黒人を狙った大規模なテロを起こすことを計画しており、殺害は「テロの予行演習だった」と供述していたことも分かっている。
この日、同区のサイ・バンス地区検事長は「白人至上主義が正常化されてはいけない」と話した。