【1月29日付ニューヨークタイムズ】ニュージャージー州にあるトランプ大統領のゴルフ場で不法就労していた女性の1人、ビクトリア・モラレスさん(45)が今月5日の一般教書演説に出席することが分かった。モラレスさんの居住地区選出のボニー・ワトソン・コールマン連邦下院議員(民主)が招待した。
モラレスさんは、同州ベッドミンスターにある「トランプ・ナショナル・ゴルフ・クラブ」で2013年から家政婦として就労。ニューヨークタイムズは昨年12月、ゴルフ場を経営するトランプオーガニゼーションは長年にわたりモラレスさんが不法移民であることを認識しながら雇用していたと報道。モラレスさんはその直前に弁護士の助言に従い勤務を中止していた。ゴルフ場からは解雇の知らせがないという。
コールマン議員は「移民は、勤勉で税金も払い信頼できる人たち。トランプ大統領も顔なじみを見れば嘘はつけないはず」と話す。モラレスさんも「数百万人の不法移民を代表して出席する。顔を出すのは怖くない」と決意をにじませた。