【1月31日付amニューヨーク】マンハッタン区イーストビレッジで36年間にわたり親しまれた漫画専門店「セント・マークスズ・コミックス」が2月末までに閉店することが分かった。1月30日から閉店セールを実施している。
店主のミッチ・カトラーさんが1983年5月に創業。多種多様な漫画本に加え、フィギュアやゲーム用カードなどが並ぶポップカルチャーの店として、「カルト的」な人気を誇った。9.11同時多発テロの翌日も、「ニューヨーカーは拠り所を求めている」と店を開けた。閉店の理由をカトラーさんは「ニューヨークで店を営業し続けるのは大変。年もとってきたしね」と話している。
「92年に引っ越してきてから通っている。『プラネタリー』など面白い作品を紹介してくれた」と話すのは、常連客のキンバリー・ブラウンさん。漫画家のブライアン・マイケル・ベンディスさんは「(漫画家としての)キャリアの最初から支えてくれた」と感謝する。10年近く同店で働いたというガブリエル・フェルナンデスさんも「他では見つからない宝物がそろっている。残念だ」と惜しむ。同店のフェイスブックには、こうしたファンからのコメントが100件以上投稿されている。